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住職の心書645.掻きむしる

掻きむしる

「あの時こうすればよかった!」
「何であんな事してしまったのか?」
「あんなことを言わなければよかった。」
「あの時手を挙げていれば‥。」等

気がつくと頭の中で延々と際限なく過去の記憶を反芻している事がよくあるかと思います。

「過を知って必ず改むるは君子の行。
途に迷うて速やかに返れば痛をなさず。
随珠、荊玉、誰か瑕なからん。釈子・禿児みな凶あり。」(金勝王経秘密伽陀)

訳)過ちを知って必ず改めるのは君子というもの。道に迷ってすぐ引き返せば傷口は広がらなくなる。宝珠や玉にも傷がないことがない。
ブッダの弟子たちや僧たちでさえ、災いや不運に出会うのだから。

どんな立派な方であっても、失敗する事や恥ずかしい過去、過ちは起こしてしまうものであります。
過ちもしばらく放っておけば傷も徐々に瘡蓋となって、やがては治っていきます。
過去を嘆き、反芻することは、体が治そうしている瘡蓋(かさぶた)を掻きむしる行為。
 
癒そうとして逆に傷口を広げてしまっている。

知心寺 住職 眞田正適

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眞田正適

中学校を卒業してから高野山にて十年間 真言密教を学び、行を経て地方寺院にて長年奉職するもコロナウイルス感染症が流行により、辞職することになる。 自分自身に何ができるかと自問自答していた時に、知心会代表である岡本真太郎と出会い、「皆が共に学び、共に成長できる場所を作りたい」といった想いに感銘を受け、知...

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